大阪の教育格差は確かに存在する。

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昨日10日、教育NPO「Dream × Possibility(※1)」が主催された公開型勉強会に参加してきました!

テーマは「教育格差の問題をどう解決するのか」でした。自分の中では「教育格差」という言葉自体、今まであまり気にかけてこなかったし、耳にする機会もありませんでした。教育の実態・現実を知るために参加しました。

ゲストスピーカーとして2名来られていました。

・大阪府立大学等 非常勤講師であり、大阪府内の学校(小中高、夜間中学)や地域の諸施設(識字・日本語教室、青少年センター等)を対象として、フィールドワークおよびボランティア活動をされてる、棚田洋平さん。これまで数々の現場経験がおありで、棚田さんのお話されることにはすごい説得力があります。

Teach For Japan(※2) 学習支援事業本部長の安原健朗さん。アメリカのニューヨーク州に本部を置く教育NPO「Teach For America」のプログラムを日本に展開しようとされているとても熱く・そして笑顔の素敵な方です。

棚田さんは「大阪の地域性と教育」をテーマに講演くださいました。
大阪の地域性として、完全失業率・生活保護受給者世帯数・離婚率・児童虐待対応件数・刑法犯罪件数・窃盗犯罪件数いずれも全国比較でとても高い位置にいるそうです。にも関わらず、教育に対する行政支援が全国比較でとても低いそうです。加えて教育支援を行うNPOもあまりないので、上記の環境下で生活をしている子供たちはとても厳しい環境に置かれていると言っても過言ではありません。。

後、これは初めて知ったのですが、大阪の教職員の方の世代構成が「ワイングラス型」や「ダンベル型」といった、「ベテランと若手が多く、中堅が少ない」という、いびつな状態だという現実があるということです。
その原因として、戦後に教員を大量に採用したという背景があるそうで、その世代が今の50・60代に当たるそうです。
中堅が少ない理由は単純で「人が多くなりすぎたから採用を抑えた」からだそうです。ま、当然の結果っちゃそうですね。
そしてその50・60代が定年退職する最近になってまた若手を大量に採用しようとする動きがあるそうです。このままでは、これまでの繰り返しになると棚田さんは警鐘を鳴らしていました。

これまで「教育格差」と聞いても実感がなかった分、なかなかイメージしづらかったのですが、大阪の現実を数値で把握することにより、自分にとって少し身近な問題になってきたなと感じました。
そして、「全国的に学力が低下している。その中でも大阪の学力は低い」という事実に対する世論の声はある意味当然ですが、それ即ち「一方的に学校教育を批判して良い」といった訳ではないということも感じました。家庭問題・学校教育システムの問題・行政支援の問題・その他問題がいろいろ絡み合って「教育問題」があるという認識を改める良い機会になりました。

安原さんは「Teach For Japan(※2)」がもっている問題意識と、それを解決するための事業内容を中心にお話くださいました。
プレゼン中に、安原さんご自身がもっていた問題意識のことや、事業を進めていく上で遭遇した現実のことを具体例を交えてお話くださったので、引き込まれるのと同時に、感情レベルではありますが「教育」の抱える問題の大きさ・深刻さを感じる事ができました。

最後の方で安原さんが仰っていた言葉が個人的にはグッときました。

気付いてしまった人の責任

冒頭に、日本における教育問題について一番大きな問題は「問題が知られていないことが問題」だということを仰っていました。現に私もそうだった訳ですし。。

だからこそ知ってしまった人が、この問題についてできることをしていかなければならないと仰っていました。

ただ、私は教育関係者ではありません。関係者ではない自分ができることって何か?具体的なものが思いつかなかったので、後の交流時間で直接質問しました。
安原さんからは「この問題を発信すること」というお答えを頂きました。発信することで、この問題に気付く人が出てくる。それが有効なんだということを仰ってくださいました。
安原さんのこのお言葉と、自分の為の記録としてこの日記を書いている訳ですが、これなら自分にも無理なく行動できているのかなと思いました。これからもこのような機会があったらブログで発信していきたいと思います。

そんなこんなであっという間に2時間半近くが経ってしまいました。

今回の勉強会での収穫は、教育問題に取り組んでいる当事者の方からお話を聞けたこと。そして私と同じく「教育」について問題意識のある方と知り合い・お話させて頂く機会が得られたことです。

学生の方、様々な校種の教員の方、教育委員会の方(いろいろお話したかったけどできなかった…!!)、私と同じく一般企業にお勤めではありながら教育について関心のある方など、私が知らなかっただけで本当にいろんな人が「教育」について考えているんだと思うとなんだか嬉しかったです!


この機会を作ってくれたD×Pのスタッフの皆様に感謝!そして快くスペースを提供してくださった「スペースふうら(※3)」さん、一緒に参加されてた参加者の皆様ありがとうございました!これからもよろしくお願い致します!!

(※1)http://yume-brainsto.jugem.jp/
(※2)http://teachforjapan.org/
(※3)http://d.hatena.ne.jp/spacefuura/

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